一口にエンジニアと言っても、その職種はさまざまです。昨今のIT化によりエンジニア職自体に大きな需要があるのは確かですが、職種ごとにその需要にも差があります。エンジニアとして活躍を目指すなら、IT業界の需要と流行を理解しておくことが重要です。まず現代の日本ではある程度IT化が進んでおり、それをさらに加速させていくことが求められます。そこで必要なのは現状の維持に加えて、新しい技術を開発し発展させていくことです。現状の維持については、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアといった職種の活躍が見込まれます。これらの職種は、昨今のIT環境の根幹をなすネットワーク環境そのものの保守運用を主業務としており、今後も変わらない需要が続くでしょう。

そのうえでIT業界にも流行があり、例えば仮想現実やVR、メタバースが挙げられます。近年の新型コロナウイルスの流行により、人々は実際に対面しての人間関係でなく、オンライン上での交流や仕事を拡大する方針をとることになりました。内容をより充実させてネットワーク上で現実のように交流するため、仮想現実に没入するVR技術やネットワーク上のもう一つの世界といえるメタバースが発展したのです。一般人はこうした技術の恩恵を受ける側になりますが、エンジニアはこれらを開発していく側になります。そのため、高い技術を身につけたうえで誰よりも流行に敏感になり、知識やスキルを広げていくことが求められているのです。